論衡 異虚篇 ―異変や災害にたいする説明の嘘をただすこと―

論衡 異虚篇 ―異変や災害にたいする説明の嘘をただすこと―

 殷(前一八―一二世紀)の高宗(前一四世紀)のとき、桑と楮がいっしょに朝廷に生え、七日たつと一抱えほどになった。

 高宗が成湯(殷朝の創立者。前一九―一八世紀)の霊廟のお祭りをしていると、雉が飛んできて鼎(三本足の祭器)の耳にとまって鳴いた。